尾鷲牧場の牛舎はもともと開放的ですが、
よりよい住環境にするため
ただいま改築中です。
日々の牧場の様子を気ままにつづった日記帳。
三重県からやってきました。
8月生まれのオウガ。August オーガストから。
顔の模様が非対称なので
顔が曲がって見えます。
隣の三重県でも串本と比べたら、
かなり寒いのでしょう。
毛がぼさぼさです。
同じ年頃のカル子改めチャコと比べたら
差は歴然。
串本育ちのチャコは一度も冬毛に
なったことがありませんから。
「 BB バナナですよ」
お父さんが声をかけると、
すごい勢いで 寄ってきて
バナナ皮ごと がっつりいきます。
顔が曲がってるよ。
これは3本目のバナナ。
体調不良もなんのその。
皮だけでも食べるけど、
食べた後、実はどこ?って顔をします。
尾鷲牧場で生まれ、乳牛として成長したブラウンスイスの若牛
カル子。 カルチャーの第一子。
今日、子牛牛舎から本牛舎に移動しました。
牛舎内を だだだっと無意味に走り回り、
ロープをくわえてひっぱたったり、
ほかの牛にちょっかいを出して、追い回されたり。
広い牛舎が楽しくてたまらないようです。
おなかがすいて、えさを食べようとすると....
うっ、食べ方がわからない
スタンチョンから首を入れられない!
でも大丈夫、すぐに覚えられるよ。
尾鷲牧場の最高齢の乳牛、おイヌ様が
突然 逝ってしまいました。
いつものように牛舎で餌をたべていたとき、
急に崩れ落ちて、そのまま。
いつも元気で最強のボスだった。
このまま いつまでも生きているのが当たり前のような気がしていたのに・・・
18歳、16頭の子牛を産出し
尾鷲牧場に貢献してくれました。
7月30日、
その日は 大阪市 天王寺動物園のアジアゾウ
春子も天国へ旅立った日。
春子も高齢の66歳、
たくさんの人々に笑顔を与えた人気ものでした。
ながらく そこにいたものがいないのは本当にさみしいですね
牧場斜面の土止めも兼ねて栽培している
イタリアンライグラス。
一面に生え、とてもきれいな景観です。
牛たちも大好物で、食欲不振の牛でも
喜んで食べます。
ただ 高能力の乳牛には、栄養不足になってしまう恐れも。
好きなもの、おいしいものばかり食べられないのは
牛も人間も同じですね。
牛舎の中央が飼料置き場兼通路。
両側が搾乳牛の場所です。
両端がベッド。
乳牛は、柵から首を出して餌を食べます。
柵を牛のほうから見てみると。
牛が無理なくえさを食べられる高さに合わせています。
広くなった上部から首をさしこみ、
頭を下げると下部が広くなって、
えさを食べられる仕組み。
新入りの牛は最初、びっくりしていますが、
すぐに覚えます。
間隔も隣同士で干渉しあわないようになっています。
牛舎の奥に明るく白く見えるのは、海です。
尾鷲牧場の牛舎は、一般の搾乳牛スペースと
乾乳牛スペース
(もうじき出産なので搾乳は止めて休養中)
産室 (出産前後数日間入る) があります。
仔牛を見たら、
自分の子供と勘違いしてしまうビッグガイ。
特に仔牛に執着するタイプのようです。
隣の産室では、ハッピーの子供が産まれたばかり。
ビッグガイは、仕切りの柵から身を乗り出さんばかりにして、
仔牛を見つめ、親が仔牛を呼ぶ独特の声を投げかけます。